閑話休題 〜今日という日を忘れるな〜
NASA無人探査機、冥王星に最接近
さてさて、アスペクトの話するまえに、占星術の解説だけだと疲れるので、雑談でもしようか。
2015年14日の日本時間20時50分頃、NASAの無人探査機「ニューホライズンズ」が冥王星に最接近した。 今まで不明だった要素の観測に成功したそうです。
人類にとって、ちょっと嬉しいニュースですね。
ところで、占星術では、冥王星ってちょっと不気味な天体なんだ。
冥王星は、英語でPluto。プルートーってのは神話で冥界を司る神様、闇の帝王みたいな名前がついてるんだよね。
占星術における冥王星の不気味さったらありゃあしないんだ。
それはもうハリーポッターでいうとスネイプ先生みたいになんかよくわかんないけどとりあえず怖いんだよ。
占星術は二千年以上の歴史があるんだけど、土星より遠い星、冥王星なんて見つかって100年も経ってないわけ。だから占星術師も天文学者も、冥王星についてはよく分からんというのが正直なとこだろう。 よく分からないから余計に怖いし不気味なんだろうね。
冥王星のちから
ところで西洋占星術では、地球を回る天体が自分の中に住んでると考えるって、前のコラムでも話した。 住んでるつっても、もちろん比喩表現だけどね。
天体にはそれぞれに役割があって、水星は知性とコミュニケーション、金星は愛する心とか感動する心、土星は試練・・etc みたく色んな役割がある。
で、その星々をいかに上手く使っていくかってのが、占星術の目的のひとつなんだ。
でも、自分ではどうすることも出来ないとされる星がある。それが冥王星なんだ。
不可抗力的な運命や宿命とか、生まれながらに背負った業みたいなもの。
土星の与える試練は、乗り越えて成長するためのものとされているのだけど、
冥王星はそんな生やさしいものじゃないんだよね。
冥王星の力には誰も抗う事ができない。だから時にはチラリと様子を見て、またある時は見て見ぬフリをして、黙ってやり過ごすしかないんだ。ただ黙ってね。
あなたの中の冥王星
私はね、自分の心の中に冥王星を感じることがよくあるんだ。詳しくは話さないけどね、もう何十年になるだろう。 諦めたことすら忘れてたりするよ。いつのまにか慣れちゃったんだろうね。
あなたにだって、自分の人生や心の中に冥王星を感じることがあるはずだよ。
そう言われてみれば・・と思う所があるかな?
今回、探査機が冥王星に最接近したニュースを読んで、冥王星の鮮明な写真を見た。
それで、私は色々と思う所があったんだよね。 正直、冥王星の質量やサイズがどうだとか、科学的、歴史的、占星術的な知識なんてどうだってよかったんだ。
写真の冥王星の姿。これが自分の人生でもう何十年もずっとつっかえてたもの(そしてこれからもつっかえ続けているもの)だと思うと、なんかちょっと嬉しいっつったら変だけど。 なぜだか感無量、だったんだ。
幽霊の正体見たり枯れ尾花
幽霊かと思ってよく見ると枯れたススキの穂であった。 実体を確かめてみると案外,平凡なものであるということ by wikipedia
そんな日が来る事をかつて何度願ったろう。
NASAが撮った冥王星の写真を見て、もしかすると、自分の中の冥王星にも接近して正体解き明かすことが出来るんじゃないか。そんな風に感じたのかもしれない。
少なくともそんな選択肢があることを思い出させてくれた気がするよ。
占星術では、天文学上の出来事と、地上の出来事は連動するってよく言われる。
今回のNASAの探査で、冥王星の正体がほんの少しでも明らかになったなら、地上にいる我々にも似たような現象が起きてくるはずなんだ。
それが何なのか今はまだ分からないけど、私の、そしてあなたの人生の意味も見えて来るかもしれない。 それってロマンだと思わない? そう思った今日という日を忘れずにいたい。 今日と言う日を忘れるなと、自分に言い聞かす・・ これを読んでるそこのあなたにも言ってるんだぜ!
もう何が言いたいのか分からんがここまで読む人はいないだろうからまあいいや。