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アスペクトとは何を意味している?

ホロスコープの読み方 入門編⑨

アスペクトってなに?

さて、だいぶ間が開いてしまいましたが続きを書いて行きます。

ホロスコープ読みに避けて通れないのが「アスペクト」です。
日本語で「座相(ざそう)」と書いてある書籍もあります。

さて、このアスペクトですが、カンタンに言うと "星同士が作る特定の中心角" のこと。 そして、惑星と惑星が特定の角度を形成したとき、「アスペクトする」「アスペクトを形成する」などと言います。 

文章だと分かりにくいですね・・
下の図を見て下さい。 金星と木星が、120度の角度を形成していますね。
これを「金星と木星が120度のアスペクトを形成している」「金星と木星がトラインだ」などと言うのです。

アスペクトの意味を説明するイラスト

アスペクトとオーブ

角度は何でもいいわけではなく、37度とか21度とか適当な角度じゃダメなんです。
アスペクトを形成するには120度とか、90度、180度など特定の角度が決められています。

もちろん、ピッタリ120度ジャスト! ということはないので「このくらいのズレは許す!」という許容範囲をあらかじめ決めておきます。この許容範囲のことを "オーブ" と呼びます。 

オーブを±5度で考えるなら、115度〜125度までは120度と見なすわけです。 太陽とか主要な惑星の場合だと、±8度で考えたりします。 オーブが狭く、ピッタリジャスト!であるほど、アスペクトとしての効果は高まります。

 

ところで3秒ルールって知ってますか? 「食べ物を床に落としてしまっても3秒以内であれば拾って食べることが出来る」とされるルールのことで、落としてから2.5秒なら、"なかったこと" に出来るので、食べる事ができるわけです。

主に小学校の昼食時、お調子者とされる子供がこのルールを採用する光景が見られるでしょう。

このルールではオーブを3秒に設定しているので、4秒たってしまうとアウトなわけです。 オーブを10秒に設定しておけば、落としてから9秒くらい経っても食べれるかもしれません。

・・う〜んなんか違うな・・この例えは5度前ルールの方がふさわしいかな。。いずれにしても、どうでもいい話なので忘れて下さい

アスペクトする惑星同士は干渉し合う

では、惑星同士がアスペクトすると一体何が起きるのでしょうか? 

アスペクトは、ラテン語で「見る」という意味があります。
つまり惑星同士がある特定の角度を形成したとき、惑星と惑星は「お互いを意識し合っている」状況と言えるでしょう。 そしてアスペクトする惑星同士は、その力が干渉し合うことになるのです。

以前、このコラムで10惑星は、"自分の中に住む10人の神様だ" という話をしました。

その神様同士がアスペクトする事によって、協調してお互いのパワーを強め合ったり、衝突してお互いのパワーを削いでしまったりするのです。 

具体的な例をみていきましょう。

【 金星と木星が120度の場合 】

例えば、先の例で出した、金星と木星が120度の場合を考えてみましょう。

金星は「美的感覚や、愛す・喜ぶといった感情」を司る惑星で、
木星は「拡大と発展」の惑星でした。
そして120度というのは、お互いの力が協調し合う角度とされています。

そのため、木星パワーが働きかけることによって、金星パワーは倍増することになるのです。 楽しい事が大好きな金星ちゃん。そこに木星おじさんが景気良くお小遣いをどんどんくれもんだから、普段に輪をかけて楽しみに夢中になれるでしょう。

【 金星と土星が90度の場合 】

また別の例を見てみましょう。今度は金星と土星が90度の場合を考えましょう。

金星は先ほどと同じ「美と愛」を司る惑星。
土星は「制限を与える」惑星です。
そして90度は、お互いの力が衝突する角度とされています。

金星ちゃんは遊びたいのに、土星お父さんは門限は5時で、お小遣いは500円で、ゲームは一日20分で・・といろんな制限を入れて来るので、今度は、土星パワーが重圧となり、金星はちょっと息苦しい。そんな状態になるでしょう。 

 

・・以上、見て来たように "アスペクトする角度" と "惑星の種類" によって、実に様々なことが起きることがお分かり頂けたでしょうか。

ちょっと難しそうなイメージがありますよね。初心者のうちは、アスペクトなどというハイカラな事は気にせず、その前に"惑星"と"星座"の関係を先にじっくり学ぶことをオススメします。


次はアスペクトを分類していきます>>


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