占星術の基礎知識 〜ハウスについて〜
ホロスコープのハウスとサインの違い
ホロスコープの構成要素のうち、特に重要なのものは、
①天体 ②サイン ③ハウス の3つです。
このうちサインとハウスは似ている気もするのですが全く違うので注意が必要です。
サインは心理的な傾向を表すにとどまり具体的な形をとらない場合も多いのですが、
ハウスは具体的な活動場所を表しますので、その人が人生でどのように行動し何に力を注ぐのかを詳細に読む事が出来るのです。
サインとハウスの違いを理解するために、ちょっと強引な例えをしてみます。
ある日のランチメニューを考えてみましょう。
辛い、甘い、酸っぱい、ほろ苦い・・etc といった味覚をサインだとするならば、
ごはん、スープ、パン、サラダなどの具体的な食べ物がハウスということになります。
同じ”辛い”でもその辛さの落としどころである具体的な食べ物によってメニューはかなり変わってきます。
辛い+ごはん=カレー
辛い+スープ=トムヤムクン
辛い+野菜=キムチ
といった感じでしょうか。
実際のホロスコープに当てはめて考えてみます。
例えば、牡牛座サインの2ハウスと、同じく牡羊サインの11ハウスを比べてみましょう。まず牡羊座というサインは積極性や興奮の心理傾向を表します。
次にハウスの性質を見てみましょう。2ハウスは収入を得るための活動を表します。
11ハウスは友人達とのグループ活動を表します。
(※各ハウスにはもっと複雑で詳細な象意がありますが、説明のため簡略化しています。)
牡羊サインが2ハウスにあれば金銭を得る事に強い意欲を燃やす人になるかもしれません。
それに対し、牡羊サインが11ハウスにあるなら積極性を友人との交際に使うことになるのです。
サインを固定して見てみるとハウスの位置は地球の自転に合わせて1日に一回転します。
つまり1日の中でサインとハウスと相対的な位置関係は刻々と変化しているのです。
生まれたその瞬間に、どのサインがどのハウスとかみ合っていたかでその人の人格や性質が決定づけられます。 なんか宇宙規模のルーレットみたいです(笑)
同じ日の生まれでも、ハウスがどのサインに位置しているかは生まれた時間によって違うため、誕生日が同じ2人でも、生まれた時刻によって違った性質を持つわけです。
占星術で出生時間を重視するのはそのためです。