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スクエアには頓挫した状況を打破する力がある

〜メジャーアスペクト
スクエア(90°)

スクエアのイラスト

スクエアは、2つの天体が90°の位置関係にあるアスペクトです。
これは円を4等分しホロスコープ上に形成される正方形の1辺です。

スクエアでは2つの天体が相手と一切交流を図ろうとしません。
お互いに性質を無視して物事を進めようとする強引さがあり、強い緊張感を生み出します。

ハードなアスペクトですが、使いようによっては現状を打破する決め手となる場合もあります。議論の余地もな泥沼のような状態を突破するにはスクエアの生み出す強引さが非常に有効となるのです。 

また常に葛藤が生まれ、現状に満足しません。そのため物事を改良していくエネルギーを維持することが出来、向上心を忘れる事がありません。ハードアスペクトはその性質をいかに有効に使うかが幸せを掴むための鍵となります。

運命がレモンをくれたなら、それでレモネードを作ってみよう

例えるなら、60度や120度などのソフトアスペクトは、ミカンやリンゴみたいにそのまま食べられるフルーツだ。それに対して90度(スクエア)はレモンのようなもの。

「そのまま丸かじり!」ってわけにはいかないけど、レモネードにすれば美味しく頂くことができる。レモンティー、レモンサワー、レモンケーキ・・etc スクエアはそれを生かすために一手間かける必要がある。けどその分、創造性を発揮できるチャンスが増えるのです。

ネイタルのホロスコープにスクエアを持つあなたは、きっと創造性豊かな人でしょう。

作家のデール・カーネギーの名言にこんなものがあります。
「運命がレモンをくれたなら、それでレモネードを作る工夫をしてみよう」

スティーブジョブズの創造性

Apple社の故スティーブジョブズは、このスクエアが4つ組み合わさったグランドクロスという複合アスペクトがあります。彼の人生は決して穏やかなものではなかったけれど、MacbookやiPhone、iPadを生み出し、コンピュータ業界だけでなく、音楽業界にも革命を起こした彼の尋常ならざる創造力は、このスクエアによるものでしょう。

基本データ

  • 略記:SQr
  • 漢字:矩
  • 分割:1/4
  • 記号:スクエアのアイコン
  • 種類:メジャー、ハード

 

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メモ

● スクエアが4つ連なる複合アスペクトが「グランドクロス」です。

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メモ2

西洋占星術とは少し話がそれてしまいますが、18〜19世紀に活躍した哲学者ヘーゲルが提唱した「弁証法」について考えてみたいと思います。

これは簡単にいうと矛盾から新たな価値を見出す方法です。
とくにヘーゲルの弁証法では、物事の"否定"を通じて、より高次な価値を見出します。

ある価値観を「正(テーゼ)」として、それに相反する価値観を「反(アンチテーゼ)」とします。
そして、その二つの矛盾を解決するのが「合(ジンテーゼ)」です。

正→反→合 の過程を経て、より望ましい状態に進むことを「アウフヘーベン(止揚)」と言います。

さて、ホロスコープのスクエアとは、まさにアウスヘーベンが求められるアスペクトだと思いませんか?。

ある天体Aに対し、別の天体Bが矛盾をもちかけてくるのがスクエアの特徴ですが、天体A(テーゼ)と天体B(アンチテーゼ)の矛盾を解決するジンテーゼを見出すことで、より高次な望ましい状態を見出すことができます。

出生時のホロスコープにスクエアがある人は、ヘーゲルの弁証法について学んでみることをおすすめします。そして「ホロスコープの矛盾を解決する高次な視点をみつけよう」と考えることで人生が拓けてゆくことでしょう。


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