紫微斗数の命盤は主星14個の組み合わせは144通り

紫微斗数（しびとすう）は、中国の伝統的な占星術の一種で、生まれた日時をもとに個人の運命や性格を読み解くものです。その中でも特に重要なのが「命盤（めいばん）」と呼ばれる図で、これは一種のホロスコープのようなものです。この命盤には14個の「主星（しゅせい）」と呼ばれる中心的な星が、それぞれ12の宮（場所）に割り当てられます。主星の配置だけに注目すると、そのパターンは実は144通りに分類されます。つまり、命盤の基礎となる構造は144パターンに収まるため、初心者が学ぶ際にもまずこの分類を知っておくと、全体像がつかみやすくなるでしょう。

実際の命盤はそれだけでは終わりません。これに加えて「副星（ふくせい）」と呼ばれる補助的な星々が多数加わることで、命盤の内容はさらに複雑になります。副星は人の性格や運命の細部にまで影響を与え、主星の意味を強めたり補ったりします。これら副星の組み合わせを加味すると、命盤のバリエーションは実に24万通り以上にも及ぶとされます。つまり、一人ひとりの命盤は非常に個性的であり、同じパターンの人はほとんど存在しないのです。これが紫微斗数の奥深さであり、多くの人を魅了する理由のひとつでもあります。