サビアンシンボルって何?
〜西洋占星術とホロスコープリーディング〜
【サビアン占星術ってなに?】
西洋占星術にある程度親しんだ人ならば「サビアン占星術」とか「サビアンシンボル」という言葉を聞いた事があるかもしれません。
ホロスコープの円は12等分されていて、おひつじ座〜うお座までの12種類の象意があるのはご存知でしょう。
サビアンシンボルとは、ざっくり言ってしまえばホロスコープの円をさらに細かく360等分しちゃいました、というものです。
ホロスコープの1度づつにそれぞれ意味があり、それが不思議な詩で表現されています。
例えば・・・
牡羊座16度のサビアンシンボルは「日の入りに踊っている妖精ブラウニー[Brownies dancing in the setting sun.]」
乙女座29度のサビアンシンボルは「読んでいる書類から秘密の知識を得る男[A man gaining secret knowledge from a paper he is reading.]」
・・いかがでしょう? なんか意味深ではありませんか・・!?
こうした不思議な詩(サビアンシンボル)が360個あり、それぞれホロスコープの天体のある位置から割り出してリーディングするのです。この占星術の体系こそがサビアン占星術というわけです。
それではサビアン占星術が生まれるキッカケとなったエピソードを紹介しましょう。
【サビアン占星術はどうして生まれた?】
時は1925年、アメリカ人の占星術研究家であるマーク・エドモンド・ジョーンズがある実験をしたのが始まりです。
マークは、エリス・フィラーというチャネラーの女性詩人に、風変わりな依頼をしました。
星座の度数だけを書いたカードを渡し、沸き起こるイメージを記録してもらったのです。
・・するとどうでしょう。360個の神秘的な詩が浮かび上がってきたではありませんか!
この詩こそが、現在 "サビアンシンボル" と呼ばれているものです。
この実験に着目したのがフランス人の占星術師、ディーン・ルディアです。
彼はエリスの詩を研究し、そこに深い構造を見出しました。そしてサビアン占星術として体系化することに成功したのです。
この功績によってディーンルディアは"20世紀最大の占星術師"とまで呼ばれました。
現在もサビアン占星術は世界中で研究されており、海外では心理カウンセリングなどに使うこともあるようです。
【サビアンシンボルで何がわかるの?】
例えば、あなたの太陽が、ホロスコープのおひつじ座にあるとしましょう。
でもおひつじ座といっても30度の幅がありますよね!?
おひつじ座の5度なのか?15度なのか?25度なのか?によって象意はだいぶ違います。
最初の度数のほうがおひつじ座の象意は強く、後になるほど弱まっていきます。
(25度以降になると、おひつじ座の隣のおうし座の象意が入ってきます。
天体がサインとサインの境界線にある場合は、両方のサインを使えることも)
太陽星座おひつじ座と一口に言っても、ずいぶん違いが出てくるわけですね〜
そんなときサビアン占星術は役立ちます。
一度一度すべてにシンボルがあり360度に細分化されているからです。
サビアンシンボルの表す意味を正確に理解していけば、かなり奥深いリーディングが出来てしまうというワケですね♪
それではサビアンシンボルを解説していきましょう。
【12星座別 サビアンシンボル一覧】