「月を癒す」本当の意味。グリーンピースが食べられない女性の話
● グリーンピースが食べれない!
(これは人から又聞きした話で恐縮なのだけど・・)
グリーンピースが嫌いで食べられなかった女性がそれを克服した話。その経緯がとても興味深かったので紹介させていただきます。
その女性(仮にA子さんとする)は、ヒプノセラピスト(催眠療法)のN先生がいるところで、「私はグリーンピースは大嫌い! 私にグリーンピースを食べさせられるセラピストがいたら本物だと認めるわ!」と言ったのだそう。
N先生は「これは自分に聞こえるように言ってるな〜」と分かったので、早速グリーンピースをスタッフに買いに行かせてお皿に盛って準備をした。
N先生は、A子さんに催眠術をかけてグリーンピースを食べさせることに成功したのだけど、
その間、A子さんは催眠状態のなかで、あるヴィジョンが見えていたらしい。それはA子さんの過去の記憶だった。
~~~以下、A子さんがみていた過去の記憶~~~
小学生の頃、A子さんは好き嫌いがすごくあって、あるとき先生にめちゃくちゃ怒られる経験をした。
その事件は給食のときに起こった。
先生が、A子さんの嫌いなものをお皿に並べて「全部食べてみなさい」と威圧的に迫ったのだ。
ニンジン、しいたけ、たまねぎ・・・ そして最後にグリーンピース!
A子さんは頑張って最初の皿から順に食べていった。
「ぐ・・不味い...」「ツラい」「しんどい」「悲しい」・・A子さんは泣きながら頑張った。
しかし最後のグリーンピースの皿で力尽きてしまった。どうしてもグリーンピースを食べられなかったのだ。
先生はすごい剣幕で烈火の如く怒り狂った。
「なんでグリーンピースが食べられないのぉ!!!(怒)」
「グリーンピースを食べなさぁいい!!!(怒)」
・・A子さんは、この記憶を、催眠状態のなか走馬灯のように回想していたのだそう。
そして自身がグリーンピースを食べられない理由の裏には、"先生への怒り" が隠れていることをそのとき初めて知ったのだった。
A子さんは社会人になってからも問題を起こすことが多々あったそうなのだが、
そのどれも "威圧的な人間に対する怒り" が発端になっていることにも気がついたそう。
「あぁ、わたしはあの時の先生に、ずっと怒り続けていたんだな」
「威圧的な上司などにも、あの時の先生の姿を重ねてたんだな..」
そのことに気づいてから、いろいろなことが改善していった。
それ以後は、人間関係や仕事で問題を起こすことも少なくなったし、グリーンピースも少しは食べられるようになったそうな。
● 月を癒すとは?
・・上のお話を聞いた時、これこそがまさに "月の癒し" だなと思いました。
占星術において月は無意識を表しますが、
人は無意識のなかに、不要なものをいっぱい抱え込んで生きている。
人生を生きづらくする"思い込み"だったり、"感情"だったり、"無意識のブロック"だったり・・
"無意識のブロック"は、教師や親、友達などから身を守る必要性があって作られるもの。A子さんの場合は"先生への怒り"として心にブロックを作って自分を守ったのだろう。
でもそれをずっと手放さなければ"足かせ"になってしまう。
もう不要になった無意識のブロックに気づければ、それを手放すという選択が可能になる。
そしてブロックを手放すほど身軽になり、生きることが楽になっていくのだ。
月を癒すとは、
「インナーチャイルドを抱きしめましょう」とか「思いきり楽しいことをやりましょう」といった、ふわふわ〜きらきら〜っとした話ではない。
それは、
どのような無意識のブロックが今の自分を苦しめているのか?
生きづらさや苦しさの原因はどこにあるのか?
それを見抜くことなのだ。
そして手放すのである。書き換えるのである。
月を癒すとは、自分を徹底的に見つめることであり、とても地に足がついたものなのだ。
これは占星術だけでなんとかしようとするのは難しいかもしれない。
無意識のしくみを知ることも必要になるし、ときには専門家の助けが必要になることもあると思う。
もしあなたが自らの月を癒したいなら、
信頼できるヒプノセラピーの先生に相談するか、
自分でやるなら、ブライアン・L・ワイス博士の『ワイス博士の前世療法』などがオススメです(注意:中古で買うなら付属CDがあるものを選んでください)