ホロスコープの2室,6室,10室の違い。 西洋占星術で仕事を占う
ホロスコープで仕事を見るためには、
2ハウス、6ハウス、10ハウスを同時に見ていきます。
これらのハウスの違いをちゃんと整理しておくことが重要です。
ざっくり言ってしまうと、
- 2ハウスは、「仕事で活すべき能力」や「才能」
- 6ハウスは、「働き方」とか「労働環境」
- 10ハウスは、「社会的に果たすべき役割」
・・をそれぞれ表します。
つまりあなたが仕事を通して、
「どんな能力を活かし、どんな働き方をして、どんな社会的役割を全うするのか?」
・・が見えてくるというわけです。
● 2ハウスについて
2ハウスは所有のハウスです。"所有"というと物質的なものを連想しがちだけど、「能力」や「才能」などもあなたが"所有"する立派な資産です。
2ハウスからは、"あなたが収入を得るために活用できる才能や能力" が読めるのです。
またあなたが向いている職業分野も表しています。
ここに星がある場合は、とくに仕事でいかすべき顕著な能力があることを示す。
たとえば執筆業に向いている人は、ここに"水星"や"金星"、人気運を司る"月"などがあったりする。
映像関係者などはここにビジョンを司る海王星や、テクノロジーの天王星があることも。
● 6ハウスについて
6ハウスは、自身の能力を社会のニーズに合わせて調整したり鍛錬すること、
あるいは、あなたの日々の職務だったり責任、働き方や、働く環境などを表します。
具体的な仕事の内容というよりは、働き方とか職場環境なんかが読めるのです。
(働き方からその具体的な仕事内容が暗に示されることもありますが)
例えば、6ハウスがふたご座やてんびん座ならば、変化の多い職場や、人とコミュニケーションする働き方が合っているかもしれない。
あるいは6ハウスがおひつじ座やおうし座なら、協調性の求められる仕事よりも一人で働ける職場や、職人的にマイペースで働ける環境が良いでしょう。
ここに星がたくさん集まっていると"ハードワーカー"になりやすいです。
アーティストなど華やかに見える仕事でも、裏ではすさまじい努力をしていた、なんていうこともこのハウスから見えてきたりします。
● 10ハウスについて
10ハウスはホロスコープのてっぺん付近にあるでしょう?
これってつまり、あなたが"表向きに見せる顔"を表しているんです。
プライベートでは、自分自身がどのように見られたいか?or どのように見せるべきか? を示しているし、
仕事を読むときは、社会でどんな役割を果たしたいか? or 社会的に果たすべき役割、キャリアなどが見えてくるのです。
例えば、10ハウスがしし座ならば、なにかを創造したり表現することが社会的な役割なのかもしれない。 10ハウスがかに座ならば、養育に関する仕事をとおして地域社会に貢献するのかもしれない。
あるいは10ハウスがみずがめ座ならば、世の中の進歩に一役買うような仕事を通して社会的役割を全うするのかもしれない。
いずれいせよ、人っていうのは社会的な生き物であって、個人個人がバラバラに生きているわけではない。誰しもが必ず "社会に果たすべき役割" というのを持っていて、それが10ハウスに現れているのです。
社会の歯車になったり、人間関係の潤滑油として働くことが役割という人もいるし、あえて組織に属さず、自由な立場から新しい風を運ぶような役割の人もいるでしょう。(それは自らが一番望んでいることでもある)
おわりに
以上、仕事に関わる3つのハウスの違いを早足で説明してきました。
ホロスコープで仕事をみるには、このほかに太陽のサインとハウス、社会的発展の木星、社会に自分を打ち出す火星の状態やアスペクトなども見る必要がありますが、
まずは是非、あなたの2ハウス、6ハウス、10ハウスをみながら
「自分はどんな能力を活かし、どんな働き方をして、どんな役割を果たすために生まれてきたのだろう?」と考えてみてください。
占星術って自分の内面と向かい合うことがとても大事なんです。
「な〜るほど!」と合点がいったり、ときには「マジっすか!?」と、自身の意外な一面を知ったりする。そんな経験がすごく貴重なのです。
自分の場合は、もともと占星術なんていうものを信じるタイプじゃなかったんです。でも出生ホロスコープを見ると、いわゆる"スピリチュアル系" の要素がとても強かった。そしてある霊的指導者(?)でありメンターとなる師に出会って、いつのまにかヒーリングや占星術をやることになって・・ まさか自分がそんなことをやるとは夢にも思わなかったけれど、今はそれがいちばんシックリくるんですよね...
最近、
「21世紀は風の時代になる」
「みずがめ座時代はこんな風に生きるべし」
・・といったものをよく見かけますね。
たしかに時代の流れにのることは大事かもしれない。
でも本当に大事なことは、
"自分自身の流れにのる" ことだとおもいます
"時代の流れ"を川に例えると、
自らを知ることは、自分の船を持つことに相当する。
自分を知らずに時代の流れに乗ろうとすることは、
船なしで川を泳いで渡ろうとしているようなもの!
でも船があればコントロールが効く。それが流れに乗るということではないか。
是非、自分自身とちゃんと向き合う時間を作ってみてください
そして自らが心から望む生き方を、自分にプレゼントしてあげてください
あなたが、ご自分をよく知り、自分軸をつくり、ご自分の人生を生きられますように